樋口新葉と坂本花織も大技に挑戦。ロシア勢に対抗できるか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 7月21日、大阪・関空アイスアリーナで公開されたフィギュアスケートの全日本シニア強化合宿。女子では、樋口新葉(わかば)の動きのよさが目立ち、坂本花織は挑戦的な練習に取り組んでいた。
全日本シニア合宿で練習する樋口新葉。トリプルアクセルに注力した全日本シニア合宿で練習する樋口新葉。トリプルアクセルに注力した坂本花織は4回転トーループに果敢に挑んだ坂本花織は4回転トーループに果敢に挑んだ 樋口は昨季、全日本選手権で3年ぶりの2位と復調。代表に選ばれていた3月の世界選手権は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止となり、オンラインでの取材に応えた樋口は当時のモチベーションを振り返った。

「(世界選手権が)中止になってからしばらくは『何の練習をしたらいいのかな......』という感じでした。外出自粛期間も初めのうちは不安でした」

 コロナ禍で氷上練習ができなかった約2カ月を経て、6月2日からリスタートした。ただ、スケートリンクの一般滑走はまだ人数制限をされているため、氷上練習は例年に比べて1日1〜2時間減少。その分は陸上トレーニングで補っているという。

 それでもこの日の練習は、引き締まった体でキレのある動き。ステップシークエンスなどの滑りもシャープで、昨季よりも余裕を感じさせた。

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