宮原知子の「愛したプログラム」と来季。練習再開後に「焦った」わけ (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • エンリコ/アフロスポーツ、能登直●写真 photo by AFLOSPORTS、Noto Sunao(a presto)

 振り付けにも積極的に取り組むようになったことで、ここの音では「こういう風に表現していこう」と、細かく考えるようになったところが、変わったかなと思います。

 いままでは振り付けてもらった動きをただやる、こなすというのがメインだったのですが、どういう風に動けばプログラムのテーマにそった演技になるのか、よく見えるようになるにはどうすればいいかを考えるようになりました。

 2020―2021シーズンの選曲やプログラムについては、曲も振り付けも終わっているSPに対して、フリーの曲は今回も悩みに悩んで選ぶのが難しかったですが、やっと決まったところで、振り付けもまだです。

 曲名や曲調についてはまだ詳しくお伝えできませんが、昨季は新しいことにチャレンジしたプログラムだったのに対して、来シーズンはどちらかというと自分に合った音楽になったかなと思います。振付師については、フリーがローリーさんですが、SPはまだ発表しないので、楽しみにしてください。

 私にとってプログラムとは、自分のスケートを見せるもの、自分の個性を見せられるものだと思います。ひとつの短いプログラムの中に、自分の個性や自分のスケートがすべて詰まっているので、「自分を表しているもの」かなと思います。

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