髙橋大輔の革命的プログラム。中野友加里は「鳥肌が立ちました」 (5ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 おそらく大ちゃんのファンもみんな感じたことだと思いますが、ステップが印象的。そのステップは、私のお手本なり、目指したいと思うようになった。髙橋大輔がより高いレベルのトップスケーターになってしまったなと思うぐらい、私にとっては完成度の高いプログラムに見えました。

 ニコライ・モロゾフさんには、話題になったプログラムがいくつかあります。ソルトレークシティ五輪王者のアレクセイ・ヤグディンが演技してインパクトを残した『ウインター』や『仮面の男』もそうです。これらのプログラムの振付師として、「ニコライ・モロゾフ」という名前が有名になり、誰もが知っている振付師になっていったように思います。

 私自身もすごく憧れて、現役を辞める前に一回はニコライ・モロゾフさんに振り付けてもらいたいなと思うことがあったくらいです。この選手はニコライ・モロゾフさんに振り付けているというだけで、そのプログラムを見たくなる。選手に新たな道を与えてあげる振付師、新たな道に導く振付師だと思いました。

中野友加里(なかの・ゆかり)
1985年8月25日、愛知県生まれ。現役時代の成績は2005年GPファイナル3位、2006年四大陸選手権2位、2008年世界選手権4位など。2010年に現役引退後はテレビ局に入社。昨年、退社して再びフィギュアスケート界での活動を始めた。

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