鍵山優真と佐藤駿。同学年の2人の競り合いは来季シニアの舞台へ (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「世界ジュニア(選手権)は世界一を決める舞台なので、メダルを獲りたい」(鍵山)と、2人は日本人6人目となる世界ジュニア王者の座を狙いにいったが、惜しい結果に終わった。

 特にシーズン後半戦に入っても勢いが続いていた鍵山はSPを首位発進と期待が高まったが、フリーでは4回転トーループとトリプルアクセルで痛恨の連続ミス。得点が伸び悩んでSP2位のアンドレイ・モザレフ(ロシア)に逆転を許した。結局、フリーは5位にとどまり、合計231.75点の総合2位。

 それでも、日本勢として5年ぶりのメダル獲得は価値ある結果だ。チャンスがありながらタイトルを取れなかった悔しさと、銀メダルを手に入れたうれしさを味わった鍵山は、新たな決意を胸にしていた。

「この大会をメイン(ターゲット)にすごく頑張ってきたので、メダルを取れてよかったと思いますし、今まで頑張ってこられて、よかったと思っています。いい経験をたくさんしたので、次にこの経験を生かせるようにシニアの舞台で頑張っていきたいと思っています」

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