鍵山優真、四大陸で大健闘。「羽生選手と比べたら自分はまだまだ」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 最終組2番スタートの鍵山は、最初の4回転トーループ+2回転トーループをきれいに決めると、3回転ループのあとの4回転トーループとトリプルアクセルからの3連続ジャンプもしっかり決め、完璧な滑り出し。後半に入ってもスピード感あふれる滑りは衰えず、3回転フリップ+3回転トーループもしっかり決め、3回転ルッツはエッジ不明瞭と判定されながらも減点はなし。最後のトリプルアクセルでわずかに着氷を乱したが、ほぼノーミスで自己最高の179.00点を獲得すると、合計も自己最高の270.61点でその時点でトップに立った。

「最後のトリプルアクセルのミスは技術的なことではなく、気持ち的なところでもなくてただ体力がなかったということです......。それでも楽しくやれたと思うので、満足しています。朝の公式練習ではトリプルアクセルをパンクしていたけど、6分間練習でしっかり4回転とともに調整できた。点数や順位もちょっとだけ気になっていたけど、それよりもいま自分がここでどれだけ戦えるかということを知りたかったので、いい点数が出てよかったです」

 その後、羽生がトップに立ち、SP2位のボーヤン・ジン(中国)は合計267.67点にとどまると、最終滑走のジェイソン・ブラウン(アメリカ)は熟成された滑りを見せて合計274.82点で2位。鍵山の3位が決定した。

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