2020.02.07

紀平梨花、堂々の首位発進。4回転「やるつもり」でフリーに挑む

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 冒頭のトリプルアクセルはGOE(出来ばえ)加点で2.13点が出る会心の出来。これで波に乗ると、続く3回転フリップ+3回転トーループの連続ジャンプも難なく決めた。そして後半の単独ジャンプでは、シーズン序盤の左足首痛で回避していた3回転ルッツを組み込んで、トリプルアクセルに次ぐ難度の高いジャンプを久しぶりに成功させた。スピン、ステップもすべて最高評価のレベル4だった。

「前の試合から(日にちが)空いていましたけど、しっかり集中することができてジャンプは跳べました。でも、体の動きが微妙で、もう少しキレキレの状態にもっていきたかったから、今日の出来は85パーセントくらいかなと思います」

 満足することなく、さらなる上を目指す姿勢が垣間見えた。

 2位ブレイディ・テネル(アメリカ)との差は5.25点。それほどの差ではないが、フリーではトリプルアクセルを2本組み込む紀平にとって、逆転を恐れる必要はない。そのうえ、今大会では4回転サルコウの大技に挑み、成功させたいと思っている。