「めちゃめちゃホッとした」宇野昌磨が実感したコーチがいることの効果 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「自分の場合は考え過ぎるところがすごくあると感じていますが、あまり英語が得意ではないので、ステファンと話をしている時、聞き取ろうということを意識して、逆に考え過ぎずにすんでいると思います。あとは『これをやろう』ということを言われた時でも、自分が『どうしようかな』と迷っていても『言われたからやるしかない』という理由づけもできる。昨日の公式練習のフリーの曲かけでも、前だったらけっこう飛ばし飛ばしでやっていたところを通してやれた。そういうところはいい所かなと思います」

宇野に帯同しているランビエル(写真左)宇野に帯同しているランビエル(写真左) 4回転フリップに関しても「全日本選手権までにできるかどうかわからないけど、『たぶんできるようになる』という自信はあるので大丈夫です」と手ごたえをつかみつつある。

 今回のフリーは、フランス大会では冒頭に入れていた4回転サルコウは外し、2番目のジャンプだった4回転フリップ以下を繰り上げ、4番目に3回転ループを入れる構成の予定だ。14日の公式練習の曲かけでは、それを通しでやってほぼノーミスで滑り切っていた。  

 SPで悪夢のようだったフランス杯の結果を少し払拭できたはずだ。フリーでは逆転優勝も視野に入れた、攻めの滑りを見せてくれそうだ。

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