髙橋大輔、西日本選手権欠場。思い出す昨シーズン終了後の言葉 (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「復活の物語を作る!」

 髙橋はかつて前十字靭帯断裂という苦難に遭ったとき、そう心に誓っている。"挫折"とネガティブに考えず、"物語の序章"だと前向きな姿勢で乗り越えた。そして、バンクーバー五輪では銅メダルを手にしているのだ。

 シングルスケーターとして最後になる全日本選手権、高橋はどんなストーリーを紡ぐのだろうか――。

「自分が何をしたではなく、いろんな人が手をとってくれて、導かれてここまで来られました」

 髙橋は言う。彼の辿る軌跡のすべてが物語になる。

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