シーズン最終戦で百花繚乱。紀平も坂本もノーミスで高得点がバシバシ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 そして、もうひとりの男子シングル代表として、今季の不調を吹き飛ばす滑りをしたのが田中刑事だった。

「やっといい演技ができました。何とかギリギリでセーフだったと思う」と田中自身が言うように、今季は「練習ではできているが本番ではなかなかできない」と悩んでいた最初の4回転サルコウをしっかり降りると、最後のトリプルアクセルで0.91点減点されるだけのミスにとどめ、今季自己最高の89.05点を獲得して4位につけた。

 今大会、各選手はシーズン最後の戦いでプレッシャーなく滑っていて、アンドレイ・ラズキン(ロシア)が88.96点、マッテオ・リッツォ(イタリア)とナム・ニュエン(カナダ)が87点台後半を出す展開での89点台。そこに競り勝っての4位は、日本チームに大きく貢献したと言える。フリーでの日本勢の滑りにも注目したい。

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