本田望結が語る芝居とスケート「片方を嫌いになったら両方やめます」 (5ページ目)

  • sportiva●文 text by sportiva
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

――全日本ジュニアや全中でも、フリーの演技後、すごく納得していないような表情をしていました。それはどんな理由だったんですか。

本田 先程も話しましたが、勝とうという思いが強くて自分のスケートができなかったからです。その前の近畿(フィギュアスケート選手権/4位)、西日本(フィギュアスケートジュニア選手権/8位)と、自分の想像を超えるいい演技ができたのは、自分のことだけにすごく集中できていて、お客さんの雰囲気とか、"今日はどれぐらいできるんだろう"とかワクワク感が強かったんです。でも、全日本と全中に共通していることは、"勝とう。上に行こう"って思ってしまったのが事実で、ある意味自分に自信がなくて。誰かと比べたり、誰かに勝ちたいっていう気持ちが強かったんです。

――昨シーズンと比べて、今シーズンよかったと思う点や反省点を教えてください。

本田 反省点は、自分を信じることができなかったことです。成長できたと思うところは、最後まであきらめなかった。振りの内容もそうですけど、試合や練習でも最後まであきらめなかったのはよかったかなと思います。

――今シーズンは紗来さんも全日本ジュニアに出場しました。来シーズン、結果は求めないということでしたが、よい結果が出た場合、全日本で真凛さんと同じ舞台に立つという可能性があると思います。その時、メディアも含め、まわりの人たちが騒々しくなると思うんですが、プレッシャーになったりしますか。

本田 そこら辺に対しての気持ちの切り替えは、自分で言うのはなんですけど、すごく上手だと思います。今シーズンもそうでしたけど、自分で思っていた以上に"妹との対決"みたいなことをたくさんの方に言われました。けど、それには全く動じなかったので。

――芸能活動のことも含め、今年の目標を教えてください。

本田 今年は......誕生日占いってあるじゃないですか。2019年、私、(占いの順位が)最下位だったんですよ。365日ある中で最下位だったんです...。でも、2020年に期待できるというのが1位だったんですよ。なので、今年は目の前にある課題をひとつひとつクリアして、2020年、大きな目標を立てて実現できるように、準備としてこの1年は頑張ろうと思っています。

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