本田望結が語る芝居とスケート「片方を嫌いになったら両方やめます」 (4ページ目)

  • sportiva●文 text by sportiva
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

――トレーニングの一環でフィギュア以外の運動もされているんですよね。

本田 スケートのリンクに先生が来てくださって、バレエ、新体操、ヨガなどのトレーニングをみんな(練習生)と一緒にやっています。

――スケート以外で好きなスポーツはありますか。

本田 サッカー、野球、水泳ですね。サッカーは小さいころから大好きで、ワールドカップとかアジアカップの日本代表の試合は全部ちゃんとリアルタイムで見ていました。

――練習の息抜きは何でしょう。

本田 寝る、です(笑)。勉強が終わった、練習が終わった、トレーニングが終わったってなったら、どんな時間でも寝ちゃいます。あとは料理を作ったり、本を読んだりしています。

――競技を続けている中で大切にしている言葉や好きな言葉はありますか。

本田 大切にしている言葉は、「逃げ道は行き止まり」です。

――お姉さんに伝えた言葉ですね。

本田 あとは、「自分は自分」ですね。誰とも比べない。何か苦しいことがあった時は、「私は私」って思います。ほかには、「これがダメだからって死ぬわけじゃない」っていつも言い聞かせています(笑)。

――今シーズンは、全日本ジュニアが総合12位で、全国中学校スケート大会(全中)が総合9位でした。振り返ってみていかがですか。

本田 スタート時点とゴール地点で比べると、想像以上に頑張れていたなと思います。けど、トップに行きたいっていう気持ちが、スタートした時よりもゴールに近づくにつれてすごく出てきてしまったんです。初めは、全日本ジュニアに出るということを目標にしていたんですけど、最後は全日本選手権に出たい!くらいまでの気持ちになってしまい、自分の気持ちと体(技術)が釣り合っていなかったのが一番ダメなところだったのかなと思います。今年、来シーズンに向けて今思っていることは、勝つために滑るんじゃなくて、自分にしかできないことをやる、というところを見失わないようにしたいなと思っています。やっぱり小さい頃からの目標を、簡単に変えちゃいけないなというふうに、このシーズンで改めて思ったので。今後はまずは自分と戦って、それに結果がついてきたらラッキーぐらいの気持ちで行きます。

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