一騎打ち。羽生結弦不在のファイナルを制するのは宇野か?チェンか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 さらに、少し苦手意識があるトリプルアクセルは1本だけにして、得点が1.1倍になるラスト3本のジャンプに、4回転トーループからの連続ジャンプに加え、3回転ルッツ+3回転トーループ、3回転フリップ+1Eu+3回転サルコウと連続ジャンプを3本入れて高得点を狙う。

 練習を見ていても4回転トーループは余裕を感じさせるジャンプで、4回転フリップもきれいな軸で跳んでいた。さらに4回転ルッツは軸が少し斜めになる傾向はあったが着実に着氷していた。

 チェンの連覇となるか、宇野のシニア主要国際大会の初タイトル獲得となるか──。ふたりの戦いは、300点超の決戦になる可能性が高い。

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