日本女子のエースの座を狙え!宮原、樋口、紀平の新たな挑戦 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha photo by Yuya NAGASE/PHOTO KISHIMOTO

 身長が少し伸び、スタイルのいい16歳の逸材は、シニアでもトリプルアクセルを武器に旋風を起こすことができるか。シニアデビュー戦を鮮烈に飾ることができれば、世界トップ選手の仲間入りも夢物語ではない。

「シニアデビューの今季は、グランプリシリーズで完璧な演技をして、多くの人たちに(自分を)知ってもらえるようにして、全日本選手権では昨季よりもいい成績を残して、自己ベストを更新することが目標です。トリプルアクセルはもう絶対に外さないと決めているので、どの試合でもどんな状況でもできるように練習から気合いを入れていきたいと思います」

 一方、昨季、悔しい思いをした樋口新葉は、オフシーズンから新たな挑戦に取り組んできた。

 平昌五輪の代表入りまであと一歩のところまでいきながら、最終選考会となった全日本選手権で表彰台に乗れず、五輪代表切符を逃した樋口は、その悔しさを今年3月の世界選手権にぶつけて見事銀メダルに輝いた。それでも、五輪に出場できなかった悔しさは消えなかった。

 だからこそ、次の北京五輪までの4年間をどう過ごすべきかを考えて、積極的にカナダやアメリカに出かけていった。これまでやったことがないようなプログラムを振り付けたり、習得を目指しているトリプルアクセルの練習をするために、羽生結弦のジャンプを指導するジスラン・ブリアン氏に指導を仰いだりしたという。

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