宮原知子、坂本花織が今から1カ月で
ロシア勢に勝つために必要なこと

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 確かに誰もが立てる舞台ではない。だからこそ4年に一度の祭典を思い切り楽しんで、持てる力を出し切ってほしい。試合では何が起こるかわからない。ましてや「魔物がいる」と言われる五輪の舞台だ。自分本来の力を発揮できたとき、そこに大きな成果が生まれるだろう。

 メダル争いをするためには、とにかくSPで完璧な演技を見せて70点~80点台を出さなければならないだろう。金メダルを狙うには75点以上が必要になるのではないか。そして、フリーでは140点~150点台を目指すことになる。合計210点~230点台の争いとなり、225点を超えてくれば、五輪女王の栄冠が見えてくる。

 今季、合計225点以上をクリアしている選手は、ロシア杯を合計231.21点で優勝したメドベデワだけ。日本勢の今季自己ベストは、宮原が優勝したスケートアメリカで出した合計214.03点(自己ベストは218.33点)、坂本もスケートアメリカでマークした合計210.59点(自己ベスト)だった。

 どんなジャンプ構成で、どれだけ完成度の高いプログラムを演じるのか、華麗な女子たちの舞がいまから楽しみだ。

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