宮原知子、GPファイナル5位は
「計画した以上」の復活スケジュール

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「ジャンプはダメだなと思うものが何個かあったので悔しいですけど、それが事実なので仕方がないです。スケートアメリカより少し緊張してしまいました。それでも、大きなミスがなくてよかったです。フリーもSPみたいに落ち着いてやれば点数は出ると思うので、そこまで心配しなくてもいいと思いました。

 出られると思わなかったファイナルでここまで調子が戻るとは考えていなかった。(復活スケジュールが)計画以上に進んでいるので、ここで悔しい思いができてよかったと思います」

「たられば」は意味がないかもしれないが、今回のフリーでジャンプの回転不足がなく、GOEでも減点がつかなかったとすれば、単純に6.90点が得点に上積みできることになる。そうするとフリーは145.78点の2位となり、合計も220.39点で3年連続銀メダルを獲得できていたのだ。これらの得点はいずれも自己ベストに相当するだけに、3つの回転不足を出して取りこぼしたことは悔やまれる。

 それでも、GPシリーズの成績上位6人が争う舞台で互角の戦いができたことは大きな収穫であり、平昌五輪の最終代表選考会となる全日本選手権に向けて弾みとなったはずだ。2枠を争う代表レースでは、かなりのアドバンテージを得たと言ってもいいだろう。

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