すごい技術の美少女5人が女王争い。ロシアはジュニアも、おそロシア (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi photo by Getty Images

 今回のジュニアファイナルの優勝候補1番手は、2試合連続で190点台後半を出している13歳のトゥルソワだろう。自身のGPシリーズ2戦目となるミンスク・アリーナ杯ではショートプログラム(SP)で69.72点、フリーでは冒頭の4回転サルコウがダウングレードで転倒とミスをしたが、後半のルッツ+ループとルッツ+トーループの3回転連続ジャンプを含めた6回のジャンプを決めた。今後は200点台を視野に入れている。

 14歳のコストルナヤは、自身の初戦でフリー2位ながらもSP69.16点の貯金を生かして合計197.91点で優勝。2戦目は、優勝したサモドゥロワに0.04点及ばず2位になっている。同じく14歳のパネンコワもSP、フリーともジャンプは後半に入れて、バルティック杯で合計196.55点を獲得するなど、200点台を狙える位置にいる。また、13歳のタラカノワも、オーストリア杯で合計196.68点を出して優勝と、可能性の高さを見せている。

 そんなロシア勢に対して、日本からただひとりファイナルに出場する紀平は、今シーズンの自身GPシリーズ初戦となったリガ杯で2位。フリーは125.41点でパネンコワを上回る1位だったが、55.05点で6位と出遅れたSPが最後まで響いた。2戦目のエーニャ・ノイマルクトでは、SPがノーミスの66.72点で2位ながらも、フリーは冒頭のトリプルアクセルを含めて3本のジャンプでミスをして119.90点と崩れてしまい、総合3位。SPとフリーが揃わない戦いが続いてしまった。

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