宮原知子「あとはよくなることばかり」。
五輪代表を目指す8時間睡眠

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 私としては"ホップ・ステップ・ジャンプ・着地"というスケジュールで考えています。今回のNHK杯がホップでスケートアメリカがステップ。全日本選手権がジャンプで、それでオリンピックに行けたらオリンピックで着地するという考えです。段階的に上げていき、やっぱり全日本選手権には1回、100パーセントに持っていかないといけないとは思っています」
 
 チーム宮原は、五輪代表最終決定戦となる全日本選手権に照準を合わせ、現在は一度弱った身体を整えながら強化しているところだという。ケガの再発をしないためにも、栄養をしっかりと補給することが第一で、少なくとも8時間の睡眠時間を確保することが大前提だと、出水トレーナーは力説した。

 平昌五輪代表入りを目指す宮原は、シニアデビューシーズンだった4年前、ソチ五輪代表まであと一歩のところまで迫りながら、五輪切符を手にできなかった。それだけに今回2度目となる五輪代表レースは負けられない。混戦模様の代表争いに向けて、このNHK杯で参戦準備完了の狼煙(のろし)をあげたと言えるだろう。一時は間に合わないと思われていた宮原が復活してくる可能性は高い。

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