宮原知子「あとはよくなることばかり」。五輪代表を目指す8時間睡眠 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ただし、回転不足が2つと、3回転を跳ぶはずだったフリップとサルコウが2回転になる失敗があって、技術点が伸びずに出場選手中7番目の58.23点にとどまった。結局、フリーは126.75点の6位。それでも、演技構成点ではカロリーナ・コストナーとエフゲニア・メドベデワに次ぐ3番目の68.52点を叩き出し、トップ選手に引けを取らない演技の健在ぶりを示すことができた。

「点数よりもフリーの演技はまずまずの感じだなと思うので、(次に)いい演技をすれば点数は上がっていくと思うので頑張りたいです。3回転+3回転がなかなかプログラムに入らなかったのですが、絶対に跳びたいと思っていたので、(跳べて)よかったです。

 いまは体調面ではまったく違和感も痛みもなくて、体は元気なので、あとはスケートをもっと上げていくだけかなという感じです。今回の試合で一番よかったのは、本番でもいままでみたいにすごく足が震えて、ということがなくて、いいイメージを持ってスタートが切れたと思います。これからはプログラム全体を滑りきる体力と、細かい部分まで気を配れるようにしていきたいです」

 ここまでは疲労骨折の再発に細心の注意を払って、練習量を昨季の7割程度に落としてきた。ジャンプも1日10本に制限して、量より質を重視して取り組んできた。半年近くジャンプを跳ばず、スケーティングやステップ、スピンの強化を図ってきた中で、ジャンプ練習を本格的に始めたのは10月からだという。

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