シンデレラから天使へ。三原舞依の演技を世界のジャッジが認め始めた (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ジャパンオープンで、参考得点ながらも自己ベストを1.66点上回る147.83点をマークしたことを見ても、ジャッジが三原の演技を高く評価しており、序列的にも上位6人の第1グループに入ったと見て間違いない。

 今季のフリーでは、後半に5つのジャンプが続く構成となっているなど、攻めのプログラムを作ってきた。さらに今回のジャパンオープンではステップでレベル4と認定されてGOE(出来ばえ)加点で1.80点を得た。昨季からの試合を通して見ても、明らかに世界のジャッジは三原をしっかり評価するようになってきている。

「評価されてきたとは思わないですが、ミスをしてもトップにいけるような立場の選手ではないので、常に安定して、ミスなく最後まで演じきることが大切だなと思います。それには、自信がつくような、絶対大丈夫だと思えるような練習をこれからも続けていきます。ジャパンオープンではステップがレベル4で加点が1.8点ついたのが嬉しかったです。それに、デビッドさんに言われていた最後の3回転サルコウは、両手を上げて跳んでみました」

 あくまでも謙虚なチャレンジャーとしてスケートに取り組んできた三原。今季は単身でカナダにプログラムの手直しにいくなど、中野園子コーチからの自立も図っていくつもりのようだ。

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