羽生結弦は新SPを連発。アイスショーから見るスケーターたちの来季 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直/Fantsy on Ice 2017●撮影

 一方の女子は、すべてエキシビションナンバーでの演技だったが、アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)が幕張と神戸の公演に登場。こちらもアーティストとのコラボレーションでは、幕張は大黒摩季の歌と清塚信也のピアノの『ザ・ローズ』で、神戸では藤澤ノリマサのピアノ弾き語りの『星に願いを』で重厚感のある圧巻の滑りを見せ、観客を魅了していた。

 新潟公演に出演した女王のエフゲニア・メドベデワ(ロシア)は、同じ『星に願いを』で、ポゴリラヤとはまったく違う軽やかでスピード感のある滑りを披露。その中に3回転の3連続ジャンプや2連続ジャンプを入れるという、彼女らしい爽やかさのある演技に仕上げていた。

 来シーズン、シニアに上がる本田真凜と坂本花織もエキシビションナンバーを大きなミスなく演じていたが、出色だったのは神戸公演のみに出演した三原舞依だった。プログラムは昨シーズンと同じ『タイスの瞑想曲』だが、その素直で伸びやかな滑りと、確実にジャンプを決める姿からは、昨シーズンに得た自信がそのまま滲み出ているように感じた。ここからしっかり準備を進め、新シーズンにさらなる成長を遂げもらいたい。

 観客を魅了するアイスショーの華やかな演技の中に、各スケーターの戦略が見てとれた。来年2月に行なわれる平昌五輪に向けた戦いは、すでに始まっている。

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