羽生結弦、国別SPでまさかの7位も、「日本チーム」は勝ちにいける (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 続く女子シングルでは、樋口新葉が前日の公式練習でトリプルアクセルを成功させた勢いそのままにすべての要素でGOE(出来栄え点)の加点をもらい、自身初の70点台に乗せる71.41点を獲得。

「世界選手権にベストを持っていきたいと思っていましたけど、出し切れずに終わったので、この試合ではしっかり自分の力を出し切ろうと思っていました。これまで、ジャンプでミスをしないようにと思い過ぎて失敗していたので、今回は『失敗しないようにしよう』とは思わないようにしました」

 演技後にこう語った樋口は、ライバルでもあるアメリカ勢2選手を抑えて5位。さらに、第2グループ1番滑走の三原舞依も、ノーミスの演技で樋口と同じように初の70点台となる72.10点を獲得した。

「帰国してからの練習では、世界選手権で失敗したショートのフリップのことが頭に残っていて、ステップから最後の3回転フリップまでを何回も何回も練習しました」と世界選手権での悔しさを晴らす結果に、三原は笑顔を見せた。

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