気持ちの高まる羽生結弦と宇野昌磨。ヘルシンキから詳細をレポート

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 フィンランドのヘルシンキで開催されている世界フィギュアスケート選手権。男子のショートプログラム(SP)を2日後に控えた3月28日、メインリンクでの公式練習に、羽生結弦は余裕を持った雰囲気で臨んでいた。

世界選手権本番に向け、順調に調整を行なう羽生結弦世界選手権本番に向け、順調に調整を行なう羽生結弦 曲かけの順番は、6人全員がフリープログラムをやる中で4番目。それを待つ間、羽生は入念にスケーティングし、ステップシークエンスを丁寧に滑った後で3回転ルッツを跳ぶ。さらに、間隔を開けて3回転フリップやトリプルアクセルからの3連続ジャンプ、そしてトーループとサルコウ、ループの4回転ジャンプをひとつひとつ確認するように跳んだ。

「同じメインリンクでも昨日とは氷の感覚が違っていたので、そういうことの確認とか、本番ではお客さんも入るのでそういう時にどうなるのかとか......。今日は外の気温が少し下がって、氷もちょっと締まったのかなというのもあるので、そういうことも確認しながら練習ができたと思います」

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