本田真凜の「美へのこだわり」。世界ジュニアで再び頂点を目指す! (3ページ目)

 また、濱田コーチがかけるさりげない言葉も、本田選手の支えになっていると思います。

昨年優勝した世界ジュニア選手権で、濱田コーチはフリーの演技前に「ひとりでもファンを増やすような気持ちで行ってらっしゃい」と本田選手に伝えたそうです。それは、本田選手の性格や、そのときの状態を理解したうえでかけたひと言で、おそらく、宮原選手に対しては言わない言葉なのではないかと思います。選手それぞれの性格を十分理解して接する濱田コーチの言葉は、リンクに向かう選手のモチベーションを高め、最大限の実力を発揮させる原動力になっているんだと実感したシーンでした。

 濱田コーチは、演技中も選手のジャンプが決まるごとにリンクサイドで喜び、キス・アンド・クライでは、選手の喜びや悲しみを全身で共有します。昨年12月の全日本の演技後、本田選手が涙を流した際も、濱田コーチは一緒になって泣いていました。本田選手自身はそのことを「すごく嬉しかった」と語っていましたし、そうしたところにも、選手とコーチの信頼関係が表れていますよね。

 最近の本田選手は、今まで以上に「美」への意識が高まっていると話していました。メイクや髪型を自分でプロデュースすることも多く、リンクから離れたところでは、ファッションやネイルを先輩スケーターの皆さんに教えてもらっているそうです。これまでの「可愛らしさ、可憐さ」に加えて、試合の度にその「美しさ」に磨きがかかっている印象が強くあります。

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