三原舞依「どんな大舞台でもノーミス」の集中力で浅田真央以来の快挙

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●写真 photo by Noto Sunao

「世界の舞台で『三原舞依はこんな選手だ』とアピールできたらいい」

 4位だったショートプログラム(SP)の後にこう宣言していた三原舞依が、主要国際大会である四大陸選手権に初出場して初優勝を飾った。これはフィギュアスケート日本女子にとって2008年の浅田真央以来の快挙であり、また日本女子は四大陸選手権で10年連続の表彰台となった。

四大陸選手権に初出場で初優勝を飾った三原舞依四大陸選手権に初出場で初優勝を飾った三原舞依 2月18日に行なわれた女子フリー。三原舞依は、欠場した「ミス・パーフェクト」宮原知子を彷彿とさせる安定感ある滑りを見せ、目標のノーミス演技を披露した。この会心の演技で、フリーはこれまでの自己最高を8.42点更新の134.34点、合計でも9.93点更新の200.85点と自己ベストをマーク。200点の大台超えは日本女子では浅田、安藤美姫、宮原に続く4人目となる。

「目標としていた200点台を出せてうれしい。自分が1位にいるのが信じられない。夢のようです」

 満面の笑みを見せて初々しい言葉があふれた。

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