「ロシア勢にも対抗できる」宮原知子、ガッツポーズも練習して世界2位 (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha Enrico Calderoni/アフロスポーツ●写真

 練習は嘘をつかないということでやってきましたし、ガッツポーズまで練習しましたから(笑)。何でも練習しないとできないので、ガッツポーズも練習させました。いつもよりも張り切ってできたと思います。トレーナーがいろいろやらせて、キャラを変えようとしていました」

 NHK杯で本人が「ひと皮むけつつあります」と話していたように、気持ちの成長があれば、演技にも好影響が出ることは間違いないだろう。着実に階段を上がってきた宮原の可能性は、この1年の技術的な成長を見ても、さらに花開くことが期待できる。

 濱田コーチは愛弟子の成長についてこう語る。

「滑りがよくなってきたと思います。体が小さいですから、背の高い海外勢と比べて見劣りをしてしまうので、倍、大きさのある滑りを見せないといけない。そう思ってスケーティング練習に取り組んできて、毎日1時間を費やしてきた成果がやっと出てきました。練習通りの演技をすれば、145点以上を出せる力はあると思いますし、もう少し演技構成点も出てくれば150点台も夢ではないと思います。努力家な子なので、今回の2位で自信を取り戻してくれたと思います。

 シーズン後半戦に向けて、SPのワルツを滑ることがまだできていないので、そこを手直ししていきたいです。

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