2016.11.18

満身創痍の浅田真央。
GPファイナルは逃しても「復活」の道は見える

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 例えば、ここでは頑張るけど、ここでは多めに緩めてという具合に、全部(一生懸命に)やっているとオーバーヒートしてしまうから、そういう戦い方は必要だし、それも技術だと思います。それをやり遂げたら本物かなと思いますけど......。『楽しみにしていてください』と言いたいんですが、いまはまだ何とも言えないのがつらいところですね。それでも、一生懸命に取り組んでいますし、トリプルアクセルも跳びたがっていますから、夢は持ち続けたいと思っています」

 シーズン序盤戦、残念ながら結果は思わしくなかった。だが浅田本人も佐藤コーチも、決してあきらめてはいないはずだ。悪いコンディションの中でも、大きな目標の舞台に向けての気持ちを持ち続けて、ぜひともリンクに立って戦い続けてほしいと願うばかりだ。

「(体調だけの問題か? との問いに)それだけではないと思うし、いろんなことが重なってこういう結果になってしまったと思います。早くそれらを克服して、次の全日本選手権につなげたい。そのためにも、この悔しさを忘れないで、全日本では滑れるありがたさを感じながら滑りたいです」

 フランス杯の大会後に浅田はこう語った。プレ五輪シーズン最大の目標である10度目の世界選手権(来年3月・ヘルシンキ)出場を懸けた大一番に照準を合わせるつもりだ。