2016.11.18

満身創痍の浅田真央。
GPファイナルは逃しても「復活」の道は見える

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 やるからにはベストを尽くしたい気持ちは持っていますけど、終わってみれば、GPシリーズ2大会は大きな目標に向けてのステップの場になる気がします。ただ、目指す目標に向かって着実に一歩一歩階段を上って行きたいのですけど、『ちょっと待てよ』という部分が残っているかもしれない」

 休養から復帰した昨季も、シーズン前から、佐藤コーチは「未知の世界に足を踏み入れることの覚悟」を口にしていた。ベテランの域に達した選手をどう指導し、トップスケーターの実力を維持させながら、自信を失わせない戦い方をしていけばいいのか。叱咤激励をしながら、50年を超える指導経験を駆使して、一人のトップ選手に付き合ってきた。

 そんな佐藤コーチは、浅田復調の可能性についても話をしている。

「今シーズン、僕が言うのもおかしいですけど、演技についてはうまいなと思って見ています。十分、はっきりと成長しています。減点されているのは何が足りないかというと、体力的な部分で、まだちょっとエンジンが小さいのかなと思っています。エンジンそのものはいくらチューンアップしても限度があるので、それほど変えることはなく、あとはドライバー(運転者)の使い方の問題かなということで考える道はあるのかな。