羽生結弦、今季プログラムは超高難度。「内容の濃さを楽しんで」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 羽生にとって、今季のプログラムは4回転ループを入れた超高難度のものであると同時に、SPの『レッツゴー・クレイジー』では激しく踊る姿を、そしてフリーの『ホープ&レガシー』では昨年までのSPの『バラード第1番ト短調』やエキシビションナンバーの『天と地のレクイエム』で自分の中にため込んできた、曲の中に入り込んで体や心が感じるままに演じる表現方法をさらにレベルアップしようとする試みだ。さらに、両極端の表現への挑戦でもあり、表現の幅の広さが求められる。

 トロントでの公開練習では、SPはジャンプの失敗はあっても曲を通した練習をして、最後のステップではこれまでにない切れ味の鋭いステップシークエンスも披露していた。

 一方のフリーは通し練習こそしなかったが、細かな動きについてトレーシー・ウィルソンコーチのアドバイスを受けながら作り上げようとしている状況だった。

 羽生結弦の新たな挑戦のシーズンが、カナダで動き始めている。

【フォトギャラリー】
羽生結弦がトロントで公開練習(1)> (2)> (3)> (4)>

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