宇野、無良、宮原の調子は?
フィギュア夏合宿の詳細レポート

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 こう言って微笑む宇野のフリー『Buenos Aires Hora Ceru/Balada para un loco』は、すでにアイスショーで披露しており、「流れる曲を逃さないように表現しようと思っていますけど、とりあえずかっこよくしたいと思っています。だいぶマシになっていると思います」と自信をのぞかせた。

 それに比べると、宇野自身が「去年のアップテンポの曲とは違ってスローテンポのところがたくさんあるので、透き通るような表現で曲に溶け込めたら」と言う、SP『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア(映画『ラベンダーの咲く庭で』より)』は、まだジャンプを気にしている段階で「もう少し手応えが欲しい」という状態だ。

 それでも、アメリカでは、フリーのジャンプをすべて4回転にして通す練習もやり、体力が向上した実感もあるという。

「昨シーズンは大げさに言えば『これで失敗したら終わり』と思うくらいに気持ちが張り詰めていましたけど、今年は練習も試合もそこまで気持ちを張り詰めさせないで、楽しめるだけ楽しんでやりたい」と、宇野は笑顔を見せる。

 また、今シーズン、SP『フラメンコ』のステップで、床を叩く靴の音だけで踊る意欲的なプログラムに挑戦する無良崇人はこう話す。

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