羽生結弦を阻むライバルは誰か?フィギュア新シーズン展望 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 日本勢では無良がどこまで存在感を発揮できるか。今季、とくに注目なのはSPだ。マッシモ・スカリが振り付けを担当した『フラメンコ』は、終盤のステップで、靴が舞台を叩く音だけで激しく踊るという意欲的なものだけに興味深い。

  女子は、全日本女王の宮原知子がローリー・ニコルの『ワルツ』(SP)と、トム・ディクソンの『スターウォーズ、惑星、ジュピター』(フリー)でどんな演 技を見せてくれるか。また、着実に成長を続けている本郷理華と、シニア2年目の永井優香もスケートカナダに出場する。ここにエフゲニア・メドベデワとエリ ザベータ・トゥクタミシェワらロシア勢が立ちはだかる。ふたりの世界女王と日本勢がどんな戦いを繰り広げるのか。

 第3戦ロステレコム杯 (11月4日~/ロシア・モスクワ)は、2年連続世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に宇野が挑む。昨季、マッシモ・スカリの振り付けで新境 地を見せた田中刑事も出場。女子はロシアのアンナ・ポゴリラヤとエレーナ・ラジオノワ、村上がエントリーしており、初挑戦の松田悠良にも期待したい。

 第4戦エリック・ボンパール杯(11月11日~/フランス・パリ)は、2週連続出場となるフェルナンデスに無良が挑む。シニアGP初出場の山本草太、昨季ジュニアGPファイナル覇者のネイサン・チェン(アメリカ)ら、新世代の競り合いも注目だ。

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