「平昌を目指す」浅田真央。来季、そして五輪メダルへの可能性は? (5ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 その原動力が、浅田の調子のバロメーターでもあるトリプルアクセルとなれば、とことんこの大技を磨き上げることが今後の活躍のカギを握ることになるのは間違いない。「来季は勝ちにこだわるシーズンにする」と公言した浅田。現役女子ではまだ数人しか跳ぶことができない最強の武器、トリプルアクセルを制御して、さらに3回転の連続ジャンプの種類を増やすことができれば、メダル争いの一角を担う存在に十分になれるだろう。

 来季は平昌五輪のプレシーズンだ。浅田が3度目の五輪を狙い、代表になるためにはジャッジに対して健在ぶりをアピールしなければならない。残り少ない競技生活の有終の美を飾るためにも、本気度100%で臨まなければならないシーズンになりそうだ。

「やっぱり本当にフィギュアスケーターとして選手として競技できるのは、あと数年だと思うので、最後は自分がやり切った、復帰してよかったな、スケート人生よかったなと、笑顔で終われるような選手生活にしたいなと思います。5歳からスケートを始めて、10歳の頃からオリンピックというすごく大きな舞台を夢見てやってきました。選手としてやる以上、私自身もオリンピックという最高の舞台にもう一度、行きたいという思いが強いですし、それが私の最終目標であり、夢です。だから、正夢になればもっといいですね」


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