世界最高得点更新。
羽生結弦がNHK杯SPで感じた「久しぶりの気持ち」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi 能登 直●写真 photo by Noto Sunao

 11月27日に行なわれたフィギュアスケートグランプリシリーズのNHK杯ショートプログラム(SP)。この大会から、羽生結弦はSPで4回転サルコウと4回転トーループ、2本の4回転ジャンプを入れる構成にした。その理由を、羽生は前日の記者会見でこう話していた。

NHK杯のSPで首位に立った羽生結弦NHK杯のSPで首位に立った羽生結弦「スケートカナダでショート、フリーともに後半に4回転を入れるプログラムをやって、感覚的に『もうちょっと挑戦できるな』と感じました。エキシビションの練習でイーグルからの(4回転)サルコウや(4回転)トーループをやってみたら感覚がよかったので、難しい構成ではあるが挑戦ということでやってみたいと思って決めました。後半に4回転を入れるのは、後々ショートでも4回転を2回入れるための練習だと考えていたので、オーサーは『もうやるのか』とビックリしていましたが、スケートカナダからトロントに帰る時には決めていました」

 SP、フリーとも後半に4回転ジャンプを入れたいと思って臨んだ昨シーズンは、初戦の中国杯でそれを試みた。だが、フリーの前に衝突のアクシデントに見舞われ、結局、そのプログラムは中国杯で挑戦しただけだった。

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