浅田真央NHK杯4位発進。ファイナルへの課題は「ジャンプの波」 (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

(トリプルアクセルの)入りはすごくよかったと思うんですけど、着地で少し脚に力がなかったかな。もう少し踏ん張っていれば降りられたんじゃなかったかなと思います。タイミングと自分の気持ちの問題で流れが悪かった。トリプルアクセルを決めることで自分の気持ちが乗ってくるということは一つあるかなと思っていますが、アクセルを含め、3フリップ+3ループも3ルッツもそうなんですけど、練習で100%、全部跳べるまで確率を上げないといけないんだなと感じました」

 休養から復帰した今季の序盤戦、スケート関係者はみな、その活躍ぶりに驚いていた。ここまでブランクを感じさせないのはどうしてか。技が洗練されてきてプログラム全体もさらにパワーアップ。2014年の世界選手権で優勝したレベルまであっという間に戻してきた。

「自分が思っている以上にシーズン初戦のGP大会(中国杯)が良かったので、このままとんとん拍子でいくのかなと考え、『ちょっと待ってよ』って感じがあったんですけど、今回こうして一度失敗してまた課題が見つかった。次回のGPファイナルは決まっていないですけど、ファイナルならファイナルで、全日本なら全日本へ向けて、また違った気持ちで臨めると思うので、自分としては何かあった方が気持ちを新たに進めるんじゃないかなと、いい方向で捉えたいです」

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