2015.11.19

髙橋大輔のサポート経験が
サニブラウンへの「食」指導に生きている

  • 川喜田研●構成 text by Kawakita Ken

 ハンバーグはオーブンで焼く「ミートローフ」にして余分な油脂を落とし、なおかつ、肉と豆腐を半分ずつにして、カロリーを抑えながら、「好きなモノを美味しく食べる」という満足感を維持できるようにする。髙橋選手、私がタネ明かしをするまで、お肉にお豆腐が半分混ざっていることに全然気づかなかったのですが、こうした経験が今、陸上の短距離選手や、競泳の選手の食事指導にも大きく役立っています。

■「食べるコト」の幅広い意味を意識する大切さ

 フィギュアスケートや陸上競技、競泳などの個人競技から、バレーボール、サッカー、ラグビーのような団体の球技、その他にもボートや新体操など、これまでさまざまなジャンルのスポーツで「食」に関するサポートを行なってきましたが、そこで重視するのは、競技の種類や違いよりも「トレーニングの種類や目的」です。

 取り組んでいるトレーニングが筋量を増やすためのウエイトならタンパク質を、エンデュランス系の持久力アップなら炭水化物を、反応速度や神経伝達系を鍛えたいなら、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを……といったように、トレーニングの内容と、目的を理解して、それぞれに対応した「食」のサポートをする。

 ただ、ここで大事なのは「食」への意識というのは、決して「栄養」だけの話ではないということを意識することだと思っています。「食べ物」のできることはそれだけじゃない。一流のアスリートというのは「感覚」や「感性」に優れた人たちが多いので、日々の食事は、彼らの「感覚機能」も刺激します。