中国杯の浅田真央。「女子史上最高難度」のジャンプ構成に自信 (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 そして大会前日の5日は、午後3時15分から約1時間の公式練習を行なった。ウォーミングアップを念入りにした後、ジャンプ練習をこなす。4日よりもジャンプが軽やかで力みがない。曲掛けの直前に跳んだトリプルアクセルは軽快そのもの。以前のような跳ぶ前のガチガチ感がまったくなく、浅田自身が「特別なジャンプのひとつではなくなった」と言うように、他のジャンプと同じ感覚で跳んでいる印象だ。

 5日の公式練習では、今季初めてショートプログラム(SP)、『すてきなあなた』を曲掛けで披露した。ジャズのスタンダードナンバーとして有名な曲をどのような振り付けで見せてくれるのか。興味津々だったプログラムの全容がついに明らかになった。

 冒頭のジャンプはトリプルアクセル、そのすぐ後のジャンプには3フリップ+3ループを跳び、フライングキャメルスピンがくる。この後からボイス入りの曲が流れ、3ルッツが入り、レイバックからビールマンスピンとつながり、ストレートのステップシークエンス、最後はコンビネーションスピンで締めくくるというプログラムだ。

「3ルッツが結構、いい感じで跳ぶときにアウトエッジになってきたということもありますし、取り組もうとしていた3フリップ+3トーループよりも3フリップ+3ループのほうが得意なので、だったらフリップ+ループ、ルッツという構成にしようということになりました。この構成は、(10月3日の)ジャパンオープンが終わって練習をし始めてから取り組んでいます。練習ではまだ安定していないですけど、今日(5日)の公式練習の時点では悪くなかったので、ちょっとずつですがこのジャンプ構成で慣れてきているかなと感じます」

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