2015.04.13

漫画家・槇村さとる「髙橋大輔の『白鳥の湖』が忘れられない」

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 織田桂子●写真 photo by Oda keiko

 数あるプログラムの中でも(2007-08シーズンのニコライ・)モロゾフと作ったヒップホップ調の『白鳥の湖』は最高。あの超絶鬼ステップは、もう忘れられません。

 一方で、(2011-12シーズンの)『ブルース・フォー・クルック』ではブルースで踊って、止まりそうなスケーティングをやることもできた。(エフゲニー・)プルシェンコもそうですけど、曲の中で止まることもできて、メリハリよく動ける人は上手ですよね。

 羽生選手の『ロミオ+ジュリエット』(2011-12シーズン)を見た時はびっくりしましたよ。何だろう、キャラがぴったり合っていましたよね。今みたいに、体力温存したり、調整できる羽生くんじゃなかったじゃないですか。毎回、何でも120%という感じで、終盤は足もベタベタ。だけど、彼の気持ちのほうに、女の人は母性本能がバーッと引っ張られちゃって、ハラハラしながら見ていて。最後倒れると『ギャーッ』となってしまう......。何なんだっていうことですよ(笑)。

 あんなに気合いが、外に上手に出てくる人というのもめずらしいと思っていて。普通はもっと空回りしちゃうというか。ひとりでナルシスティックになってしまうものなんです。そこが、男子フィギュアスケーターの難しいところでしょう? それが、彼の場合は妙にはまっている時期がありましたね。

 現在もスケーターの成長を描いた作品『モーメント』を連載中の槇村さん。フィギュアスケートに対する思い入れは人一倍。話はまだまだ尽きなかった。

さらに詳しいインタビューはこちらに
好評発売中!『羽生結弦から始まる時代』

■フィギュアスケート 記事一覧>>

関連記事