【フィギュア】四大陸選手権。伸びしろ見せた日本の女子高生たち

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • photo by ロイター/AFLO

「今大会は大きなミスなく滑ることができてよかった。自分が四大陸のメダルを取れるとは思っていなかったのでうれしいです。SPで3位に入って小さいメダルをもらったときに、表彰台に乗れたらいいなと思いました。昨季よりも自分の滑りはよくなったけれど、もっときれいにもっとスピードを出して滑りたいです」

 ジャンプ構成もバラエティに富んでおり、飽きさせなかった。手足の長さを生かした振り付けでアピール力は十分にある。ステップはバンクーバー、ソチ両五輪代表の鈴木明子からアドバイスをもらっているという。まだ改善の余地があるプログラムを、今季最後の試合となる初出場の世界選手権までに、どこまで完成度を高めることができるか。

 シーズン終盤に来て、SPは60点以上を出せるようになってきた。あとはフリーで120点以上を出して、目標に掲げる合計180点を超すだけだが、その目標達成は足踏み状態にある。四大陸選手権でも合計177.44点と2.56点足りなかった。この点数は、ジャンプで細かいミスをせずにGOEでプラスの評価を得られればすぐに埋められるもの。今季最後の機会となる大舞台で目標達成を果たしたいところだ。

「フリーは回転不足などがあって点数が出ていないので、そこをしっかりと練習で修正していきたい。合計180点の目標は諦めずに狙っていきます。長久保(裕)先生が目標を10位以内に設定しているようですが、私は初めての世界選手権なので思い切って納得いく演技をできるように頑張って、先生の期待に応えるようにしたいです」

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