連覇達成。羽生結弦が語ったGPファイナルの「収穫」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 同時に羽生は「(今大会は)試合前にアクセルを入れたのがよかったけど、それが(12月の)全日本やその後(来年2月)の四大陸選手権や(3月の)世界選手権となった時に、確実にいいかどうかというのはわからないと思います。今の自分の身体の状態で、バルセロナで開催されたグランプリファイナルだったからそれがハマッたというのはあると思います」と冷静に受け止めている。

 次の全日本選手権までは2週間弱。羽生はさらなるハードな練習を覚悟しているが、「今はまだ少し無理をして身体を動かしている状態で、本調子ではないから」と、脚などの状態を考えて、シーズン当初に設定していた難度の高いプログラムではなく、今回と同じ構成で全日本にも臨む予定だ。

 その後のプログラム構成の変更は「全日本後の状態を見て考える」という羽生。今回のグランプリファイナルと同じ構成の演技を最高の状態に仕上げることを目標に、王者としてのさらなる進化へ向けた挑戦が再び始まる。
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