【フィギュア】真央に続くか? 13歳の樋口新葉、世界の舞台へ (4ページ目)

  • 野口美恵●取材・文 text by Noguchi Yoshie
  • 能登 直●写真 photo by Noto Sunao

 終わってみれば、11人が「3回転+3回転」を成功させ、得点もショートで60点超えが3人、総合160点超えが5人という内容。シニアのグランプリシリーズと同レベル、いや、大会によっては優勝さえ出来るというハイレベルな内容だった。

 特筆すべきは、ジュニアの選手でありながら、ダイナミックなジャンプを跳ぶ選手が揃っていること。一般的に、ジュニア時代に小柄な身体を生かして小さいジャンプを跳んでいると、成長するにつれてスランプを迎える。しかし樋口、永井の2人は、スピードと筋力を上手に使ったダイナミックなジャンプを習得しており、シニアでも十分に通用する。坂本、本田、青木、松田らも、体格の割には高さのあるジャンプを跳んでおり将来有望だ。また本田、青木の2人は、18年平昌五輪の時に、スケート年齢換算で15歳となり、ギリギリで出場年齢を満たすというラッキーも持ち合わせている。

 本来、全日本ジュニア選手権は18歳まで出場できるが、1〜7位までを15歳以下が占めた。浅田真央、安藤美姫へと続く才児の息吹を感じさせる、まさに世代交代の瞬間を迎えた大会となった。

 また上位選手の中から、樋口、坂口、永井、松田、三原、新田谷凜(にたや・りん)の6人がシニアの全日本選手権(12月26〜29日、長野)への出場権を獲得。全日本選手権では、シニアの選手以上に、ジュニア組の活躍から目が離せない。
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