2014.11.10

【フィギュア】村上佳菜子を待つファイナル進出への熾烈な戦い

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 後半に入って最初のジャンプだった3回転ループ+2回転トーループ+2回転ループの3連続ジャンプを、回転不足はあったもののすべて決めると、残り4回のジャンプはすべて成功させて演技を終え、「(3連続の最初の)ループが決められなかったらグダグダになったと思うけど、アンダー(回転不足)でも決められて自信になった」と笑顔を見せた。

「表彰台に上がれたのは嬉しいけど、自分の力を出しきれなかったのはすごく悔しいです。最初のループは朝の公式練習でも失敗していたから不安もあった。そのイメージを頭の中から消すことができなくて、スピードもなかったと思います。それでも後半は自分がやりたいことができたので、今望んでいる演技に少し近づけたかなと思います」

中国大会の表彰台で笑顔を見せる村上中国大会の表彰台で笑顔を見せる村上  今回の中国大会の3位で、村上は12月のグランプリファイナル進出(※)へ可能性を残した。初戦のアメリカ大会で2位だったトゥクタミシェワは、今大会の優勝でポイントを重ねてファイナル進出が確定。アメリカ大会優勝のエレーナ・ラジオノワ(ロシア)と、カナダ大会で優勝したアンナ・ポゴリラヤ(ロシア)も進出の可能性が高い。

※各大会を勝ち抜いたポイントの合計の上位6名が、12月にバルセロナで開催されるファイナルに進出。選手はひとり2大会まで出場。ポイントは1位:15、2位:13、3位:11、4位:9、5位:7、6位:5、7位:4、8位:3。

 また、ソチ五輪女王のアデリナ・ソトニコワ(ロシア)は、ロシア大会の欠場が決まってファイナル進出は絶望的。今回2位のリプニツカヤは、11月22日からのフランス大会で、ラジオノワやカナダ大会2位のアシュリー・ワグナー(アメリカ)との対決が待っている。仮にフランスでラジオノワが3位になってリプニツカヤとワグナーが2位以上になると、そこで3人のファイナル出場が決定し、ラジオノワが2位以上となれば、3位になった選手は最終戦のNHK杯(日本大会)の結果を待つことになる。