羽生結弦、まさかのミス。2位発進になった要因とは?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 それでも、演技構成点は5項目すべてが8点台後半で、44・42点の1位。それはステップシークエンスなどで見せた、深いエッジングのメリハリのある滑りや演技が評価されたもの。それは、昨シーズンのパトリック・チャン(カナダ)との戦いの中で、「自分に足りないもの」と強く意識して練習に取り組んで身につけたものであり、それがさらに進化している証でもある。

 これまで、多くの逆境が彼を進化させてきた。「五輪王者」としての真価が問われるシーズンだからこそ、「結果を出すことが大事」と言う羽生。この苦境だからこそ、羽生が本領を発揮する状況が整ったともいえる。

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