2013.11.10

【フィギュア】ソチ五輪へ。浅田真央にさらなる野望あり

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Noto Sunao(a presto),Nakamura Hiroyuki

 そんな手応えを十分に感じている浅田は、フリーの構成のレベルアップとしてNHK杯では冒頭に1回跳んだだけのトリプルアクセルを「2回入れることも考えている」ことを明かした。

「スケートアメリカが終わった後、信夫先生と話した時、自分としてはトリプルアクセルをすごく簡単に跳べるようになっていると思うから、ふたつ入れても大丈夫かなという話をしたんです。まだ一度も(通しで)練習はしてないけど、手応えとしては80%くらいかなと思っています」

スケートアメリカに続きNHK杯でも優勝した浅田真央。12月のGPファイナルへの出場を決めた そう言って笑顔を見せる浅田は「できれば12月のGPファイナルで、それが無理でも年末の全日本選手権までにはトリプルアクセルを2回入れられるようにしたい」と、意欲を口にする。

「バンクーバー五輪から3年間、いろいろ積み重ねてきたことや経験が、今、生きていると思います」と落ち着いた表情で語る浅田。ジャンプのミスが多少出ても、改善して身につけた滑りの正確さやしなやかな表現力でカバーできているからこそ、ジャンプに神経質になり過ぎることなく、演技全体をまとめることを意識できるようになっているのだろう。

 それでも満足しないのが、浅田真央の浅田真央らしさでもある。今、彼女が目標とするのは、完璧なトリプルアクセルと、それを2回入れた完成度の高いフリーの演技。進化への飽くなき欲求を持ち続ける浅田真央のラストシーズン、まだまだ楽しみは尽きそうにない。

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