「強すぎるRIZIN女王」は教員を目指す大学院生だった。伊澤星花が振り返る柔道から総合格闘技への転向と、頂上までの2年間 (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • Photo by 東京スポーツ/アフロ

試合がしたくて総合格闘技の道へ

――柔道での最高成績は?

「高校2年生の時に、インターハイで3位になったのが最高です」

――高校卒業後は東京学芸大学に進学するわけですが、柔道は続けていたんですか?

「一応は続けていましたが、大学では柔道がメインではなく、教員になるためにすごく勉強しました。4年間で、卒業に必要な単位よりも50くらい多く取りましたね(笑)。中・高の保健体育と、小学校の全科の教員免許、日体協(日本スポーツ協会)のスポーツ指導の資格も持っています」

――教員になる夢は今でもありますか?

「かなり先の話にはなると思いますが、子供たちに格闘技を教えたり、生き方についてアドバイスできたりするような仕事や活動ができたらいいですね」

――教員を目指していたところから、プロ格闘家になるきっかけは?

「大学を卒業して大学院に進んだあとに、『柔道をもう1回頑張りたい』という気持ちが芽生えたんです。でも、そのタイミングでコロナ禍になり、大会などがなくなってしまって......。『試合をやれずに卒業しちゃうのかな』と諦めかけていたんですが、プロの格闘技はコロナ対策をしながら大会を継続していたので、『ここなら試合ができる』と思ったのがきっかけです。それで2020年の6月から、本格的に総合格闘技を始めました」

――そこから2年足らずで2冠を手にしたわけですね。それまでも、総合格闘技には興味があったんですか?

「弟(プロ格闘家の風我)はよく大晦日のRIZINを見ていましたが、私はあまり興味がなくて、入場シーンを見るくらいでした(笑)。試合の攻防はオンタイムでは見ないで、KO集とかフィニッシュシーンをまとめた動画などを見ていましたね。力の差や細かい攻防は、映像だとわからないですから」

――今ではそんなRIZINの舞台に立って、ベルトも巻いています。

「まさか自分がその舞台に立つなんて、まったく想像してなかったです(笑)。相手の研究などでも試合映像を見ることはそこまで多くないんですが、その部分は練習させていただいているジムの横田さん(横田一則/K-Clann代表)を全面的に信頼しています。横田さんが言うことは間違いないですから」

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