井上尚弥に次ぐスター候補の中谷潤人。村田諒太vsゴロフキンの前にインパクトを残して「上の階級に」 (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by 日刊スポーツ/アフロ

――これまではアメリカでのトレーニングを繰り返して強くなってきましたが、今回は日本で練習を続けてきたそうですね。スパーリングを行なった相手は?

「(元WBC世界フライ級王者の)比嘉大吾選手、大湾硫斗選手などとやらせてもらっています。(山内選手と)タイプは似ていないかもしれませんが、パワーがあるところは一致していますね」

――現在は5連続KO中ですが、今回もKO勝ちを意識していますか?

「今回、初めて僕の試合を見てくれる人もたくさんいると思うので、インパクトを残したいですね。わかりやすいKOをお見せできるように、自分からアクションを起こしていきたいです」

――中谷選手の武器は、左ストレートと、先ほども話されていた接近戦でも遠い距離でも戦える多才さだと思います。一方で、今の課題は?

「前戦のアコスタ戦でもいいパンチを1発もらってしまいましたが、近い距離での戦いがちょっと穴だったので、そこでの丁寧さや、攻めていく時の工夫を課題にしてきました。あとは遠い距離でのパンチ、右ジャブの正確性を磨けば、左ストレートがよりきれいに当たるようになると思います」

――話に出たアコスタ戦の試合内容は、現地ではかなり高く評価されていますね。

「高い評価をいただけて本当に嬉しかったです。アメリカでの防衛戦をKO勝ちで飾れたことで、どういう状況でもいいパフォーマンスを発揮できる自信がつきました。ちょっとアグレッシブにいきすぎたとも思いますが、ファンの方にはそういう姿勢も喜んでもらえたんじゃないかと」

――井上選手に続き、「日本からの次のスター候補」と言われるようにもなってきています。

「そういう記事も読みますが、期待を実感できて嬉しいですね。プレッシャーがあったほうが、それに応えたいという思いが強くなります」

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