「オンナ堀口恭司」渡辺華奈は前を向く。「一度アスリートとして終わった。そこからの格闘技人生はボーナスステージ」 (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 撮影●田中亘 photo by Tanaka Wataru

――まさか、五輪メダリストとのコラボがお蔵入りなんですか?

「撮影してから2カ月くらい経ちました(笑)。大したことはやってないですけど、お互い1本ずつ撮影して『じゃあ私はこっちを編集するね~』と言っていたんですが......お互い編集をいろいろと考えすぎちゃって全然進まず、そのままフェードアウトするかもしれません(笑)」

 ちなみに、取材時は「お蔵入りしそう」と語っていたものの、直後にYouTubeチャンネル『渡辺華奈&中村美里 パトムーch』で無事に公開された。果たして続くのか......。

――YouTube以外で何か発信することは?

「実は、stand.fmというアプリでラジオ(『渡辺華奈の陰キャラジオ』)をこっそりやっています。10分ほど、格闘技に関係ない話をベラベラと(笑)。SNSとかでも一切公開してなくて、今はフォロワーが100人くらい。『みんながYouTubeをやるなかで、私はラジオをやってるんだ』って、ひとりでニヤニヤしてます」

――『渡辺華奈の陰キャラジオ』、これから注目ですね(笑)。選手としての注目度が高くなってファンが多くなると、そのぶん"アンチ"の数も増えると思います。そういった声は気になりますか?

「そういった声を見たり聞いたりすると、当然いい気分にはならないですけど、気にしないです。それを気にしてしまうのは、応援してくれている人に申し訳ない。少しの悪い意見のせいで、ポジティブな意見をないがしろにしてしまうのは失礼だと思うので」

――最後に、渡辺華奈選手にとって、格闘技とは?

「なんですかね......。『自分でいられるための手段』でしょうか。自分がアスリートでいるために必要なピース、みたいな感じですね」

(連載3:日本王者・鈴木なな子、「美女ボクサー」という紹介に「色モノにはなりたくない」>>)

【プロフィール】
■渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日生まれ、東京都出身。元・柔道全日本強化指定選手。7歳の時に柔道を始め、高校、大学、実業団でも実績を残したが、2017年に総合格闘家・上田貴央が主宰するFIGHTER'S FLOWに参加した。DEEP、RIZINで連戦連勝し、2020年12月に米格闘技団体Bellatorと複数の試合契約。翌年4月にデビュー戦を判定勝ちするも、同年6月にTKO負けし、キャリア12戦目で初黒星。現在はフライ級4位から再び頂上を目指す。公式Twitter>> 公式Instagram>>

■取材協力:FIGHTER'S FLOW 公式HP>>

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