井上尚弥が挑戦者を「あっという間に仕留める」。米リングマガジン編集長が語る防衛戦と、PFP1位の可能性

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Hiroaki Finito Yamaguchi/AFLO

 同ランキングで順位を上げるためには、いわゆる"アイ・テスト(表層上の能力評価)"だけではなく、強敵と定期的に戦うことが条件になってきます。"アイ・テスト"のみの査定なら、私は井上を1位に据えるかもしれませんが、実際にはレジュメ(戦歴)が重要になります。

 対戦相手の質が落ちたことで、クロフォードも2位から4位に落ちた時期がありました。今回、井上も同じようにランクダウンしましたが、強豪を倒し続ければ再上昇は十分に可能です。バンタム級周辺でエリート選手を相手に3勝ほどすれば、日本人史上初の1位に浮上し、歴史を作ることも可能かもしれません。そんな日が来ることを楽しみにしながら、私はこれからも井上のキャリアを見守り続けようと思っています。

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