「どの格闘技が一番強いのか」朝倉未来が視聴者と進化させる格闘エンタメ。スター候補の注目選手や今後のビジョンは? (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――初期のUFCやPRIDEのように、選手のバックボーン、キャラクターがわかりやすいのも特徴ですね。

「そこも『BreakingDown』のいいところのひとつで、『どの格闘技が一番強いのか』という異種格闘技になっています。見る方たちがワクワクするような大会になっているんじゃないかと思います」

――今後のテーマはありますか?

「『BreakingDown』の顔となる選手を作っていきたいですね」

注目選手に上げた川島悠汰(左)と丸田喬仁(右)(C)AbemaTV, Inc.(C)BreakingDown注目選手に上げた川島悠汰(左)と丸田喬仁(右)(C)AbemaTV, Inc.(C)BreakingDownこの記事に関連する写真を見る――大会後には、川島悠汰選手(ミドル級1Dayトーナメントの準決勝敗退)など注目する選手の名前も挙げていました。川島選手は敗れはしたものの、入場時のアピールなども印象に残る選手でしたね。

「彼は23歳と若い選手なので、これからもっと実力もついていくと思います。その川島選手に勝った丸田喬仁選手は、総合格闘技歴4カ月なのに打撃が相当よかったですし、大きな期待感があります。打撃のみのルールになったらより強みが生かされるでしょう」

――そんな2人を差し置いてトーナメントを制したのは、現役プロレスラーの井土徹也選手でした。

「記念すべき初代王者ですね。ただ、ミドル級にはもっと強い人がゴロゴロいるはず。井土選手には『BreakingDown』のチャンピオンとして、しっかり防衛していってほしいです」

――選手たちの格闘技歴には差がありますね。選手選考や組み合わせにはどういった基準があるんですか?

「組み合わせはだいたい格闘技歴が合うようにしています。選手選考については、たくさんの応募があるんですけど、これまでの大会に出て面白かった選手はすぐに採用します。あとはプロフィールが面白い選手ですね」

――今回も「元プロ野球選手」の相内誠選手(元西武)や、「先生」といったキャッチーな肩書きの選手が参戦していました。キャラクター、バックボーンも大事ですね。

「ただ、今のやり方だと、映像を見ている人は選手たちの人生やストーリーがわからないんじゃないかと。今後は煽りVTRを作るなどして、選手に感情移入できるような演出を取り入れていこうと思います」

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