朝倉未来、「30歳で引退」の意識に変化。中毒性がある格闘技は「悪影響があるのに、大好きな彼女みたい」 (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●文・撮影 text & photo by Shinozaki Takahiro

 10月24日に開催された『RIZIN.31』で、王者・斎藤裕が、RIZIN初参戦の牛久絢太郎にTKOで敗れて王座交代。群雄割拠の様相を呈してきたRIZINフェザー級戦線。RIZIN榊原信行CEOは、「牛久vs.朝倉未来に一足跳びに持っていく感じではないです」とし、「来年、ワールドグランプリという形でフェザー級は面白いんじゃないか」と、トーナメント開催を示唆している。

――(2020年11月に判定負けを喫した)斎藤選手、クレベル選手へのリベンジか、フェザー級トーナメントか。先日、「フェザー級トーナメントには出ずにUFCと交渉」という発言もありましたが?

「UFCは、行きたいと思うだけで行ける場所ではないですけどね。RIZINのフェザー級トーナメントは......トーナメントをするまでもないんじゃないかと。頭角を現している選手はいるので、やるなら4人でとかでもいいのかなと思うし、トーナメントをしなくても頂点を決められると思うんです」

――バンタム級トーナメントのように、16人まで広げる必要はないと?

「トーナメントの一回戦でケガをする可能性もあるじゃないですか。だったら強い者同士、成績がいい選手だけでやったほうが、話は早いと思うんですよ」

――最近は選手同士が、SNSでトラッシュトークを展開して大会までを盛り上げていく傾向があります。朝倉選手は、平本蓮選手とTwitterなどで舌戦を展開されていますね。

「平本は正直、"オモチャ"って感じで眼中にもない。格闘家としてのレベルも全然違うし、それはみんなもわかっていると思います。だから茶番だと思ってもらえたら(笑)。

 でも、平本はもうちょっと実績を積んだら面白い選手になるかもしれませんけどね。そこは彼次第です。現状は、大きいことは言うのに、昨年の大晦日の試合で手も足も出ずに負け、そこから1試合もしてない。僕からすると、今の彼の職業は"ミット打ち"です」

――朝倉選手は自身のことも含め、物事を客観的な視点で見ていますね。

「主観的にも客観的にも見ようとしているので、あんまり恥ずかしいことは言わないんですけど、平本は自分を棚に上げる能力に優れすぎていて、『それをお前が言うのか』ということも言っちゃう。それも才能だとは思うんですけど、あれは僕にはできないです」

――発信する分だけ、当然リスクも背負うわけですよね?

「キツいと思いますよ。例えば、今後の対戦カードが微妙な相手だったら、『あれだけデカいことを言っていたのにどうなんだ』と言われるでしょうし。そのへんは平本も自分で自分を追い込んでいるんでしょうし、リスペクトしています。だから、今後、誰とやるのか楽しみですよ」

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