超レアな三沢光晴のサインも。プロレス大好き芸人が明かす収集時の裏話 (3ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文・撮影 text & photo by Ozaki Mugiko

――プライベートでばったりレスラーに会った時は?

宮澤 その時にカードを持っているかどうかによりますね。一度、ゆりかもめに乗っていた時にたまたま葛西純選手が目の前にいて、鞄の中を探したら葛西選手のカードが入ってたんですよ。思い切って、電車を降りたホームで「すみません、プロレスファンなんですけど」とお願いしたら、快くサインを書いてくれました。

――「ジグザグジギーの宮澤です」とは名乗らないんですか?

宮澤 葛西さんにお会いしたのは芸人になるだいぶ前でしたが、基本的に面識のないレスラーの方に対しては今でも名乗りません。一週間に一度、「今週もらったサインカード」をTwitterなどでアップ(毎週水曜)してるんですけど、その選手がエゴサして「宮澤さんだったんですね!」みたいなことはありますね。

――謙虚ですね! それでは、そんな宮澤さんが思う「最高レスラー5人」を発表していただきたいと思います。

【最高レスラー#1】天龍源一郎

宮澤 ひとり目は天龍さんです。本当に男気溢れる方で、ファンの気持ちをすごくわかってくださる方です。(2015年2月に)引退を発表するちょっと前、ある会場の外で出待ちをしていたんですよ。天龍さん目当てのファンの方が30人、いや、50人くらいいたかなあ。それで天龍さんが会場の外に出た瞬間、ファンの方がワーっと取り囲んだので、一緒に出てきた新井健一郎選手が「ごめんなさい、時間ないんで」と制止して動線を作ろうとしたんです。そうしたら天龍さんが、アラケン(新井健一郎)選手を「おい」と止めたんですよ。

――カッコいいですね!

宮澤 「俺もいつまで現役を続けられるかわからないんだ。だから止めるんじゃない」と言って、そこにいる全員にサインとか写真とか、ファンサービスをしてくれました。そこから1年後くらいに引退ロードに入ったんですけど、それを予感していたんですかね。そういうことがあると、もらったサインに"感動"という価値がつく気がしています。

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