蝶野正洋の神対応も経験。サイン入りプロレスカード4000枚所持芸人の目標

  • 尾崎ムギ子●文・撮影 text & photo by Ozaki Mugiko

――選手もやはり欲しいんですね。

宮澤 トレーディングカードは海外のほうが盛んなので、外国人レスラーのほうが食いつきがいいかもしれません。ただ、持って行ったカードをあげてしまうと、サインを書いてもらうものがなくなってしまう。最初にドン・フライにそう言われた時は、中学生レベルの英語で「わかった、(カードを)届ける」と言いました。家に帰れば、同じカードが何枚もあるので。

――どこに届けたんですか?

宮澤 宿泊しているホテルに届けるのがもっとも確実です。調べていくうちになんとなく「ここかな?」というホテルはわかってくるんですが、どこで、どのタイミングで会えるかわからない。でも、他の選手でもそうですが、渡せる可能性が高いのは朝食。時間は6時とか6時半くらいですが、やはり彼もレストランに現れたので、「カード、持ってきましたよ」と差し出したら「Oh、Thank you!」と喜んでくれました。

サイン入りカードを前に、熱いプロレス話が止まらないサイン入りカードを前に、熱いプロレス話が止まらない【最高レスラー#5】蝶野正洋

――5人目は、蝶野さん。カードの枚数が膨大ですね!

宮澤 蝶野さんだけで50、60枚あるんじゃないでしょうか。蝶野さんはとにかくファンサービスが神対応です。断るという感覚が、おそらく本人にはないと思いますね。マネージャーさんなどが「ごめんなさい、急いでいるので」と遮るパターンもありますけど、蝶野さん本人は、基本的には出されたものにはサインはするというスタンスです。

――これまでサインをもらいに行った中で、特に印象的な出来事はありますか?

宮澤 これは有名な話ですが、蝶野さんはものすごく時間に遅れる人なんです。一度、イベントの開始時間5分前になっても来ないことがあって。「ああ、やっぱり蝶野さんは当たり前のように遅れるんだな」と思っていたら、開始時間から10分くらいあとに車が到着したんです。でも、蝶野さんはまったく急がない。ゆっくり降りて、ゆっくり歩いて、僕たちファンに気づいて「サインするか?」と(笑)。さすがにマネージャーさんが「蝶野さん、あとです!」と止めましたが、ある意味、神対応中の神対応ですね。

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